院試生活のあらまし(勉強概要編)
今まで,情報収集,TOEIC,研究室訪問と,様々な記事を作ってきました.
今後は,院試のメインである筆記試験とその対策法についてお話します.
今日は初回なので,
外部進学を決めた学部3年9月から,4年8月までの大体の流れを説明します.各科目については,それぞれ別記事で説明する予定です.
勉強を始めてから,試験が終わるまでの流れ
学部3年
9月:
外部進学を決意.
情報収集開始.
TOEIC勉強開始.
10月11月:
学祭を利用し,大学院説明会に参加・過去問入手.
進学先をある程度絞る.
TOEICはサボり気味.
12月:
某国立大の研究室を訪問.
東工大・首都大を受験することを決める.
TOEIC受験するも600点台.
数学?専門科目?まだええやろ.
某企業でのインターンが決まり,浮かれる.
1月:
TOEICはギリギリ700に届かず.
正月休みに微積を少しだけやる.
専門科目は相変わらず放置.
期末試験で忙しい.
2月:
春休みに入ったと思ったら,インターンで2週間つぶれる(自業自得).
インターン後は,ひたすら数学をやる.とりあえず微積線形から.
専門科目の過去問を見て,勉強した気になる.
TOEIC受験.
3月:
2月のTOEICで700点オーバーしたので,英語の勉強は打ち止め.
数学にも飽きてきたので,数学(微積)→専門(制御)→数学(線形)と交互に勉強する.
数学は微積線形の続きと微方,ベク解.
過去問(数学)の解答作成開始.
制御の勉強をチマチマやる.
過去問が解けず青くなるが,まだ試験まで半年近くあるし,サボってもええやろ,の精神.1日平均3時間程度の勉強.
大学院説明会や研究室ツアーに参加.
※院試直前を除くと,まとまった時間を勉強に割けるのは3月がラストです.
学部4年
4月:
研究スタート.この頃はまだ忙しくない.あの頃が懐かしい.
10時出勤17時退社をボスに認められる(以後夏休みまで同様).
数学が予定よりも遅れ,4月にずれ込む.
制御は少しずつ進める.同時に物理も勉強開始.
5月:
研究が本格化.勉強会やスポーツ大会等と合わせて忙しくなってくる.
6時起きで2時間勉強,昼過ぎの2時間勉強,帰宅後20時から2時間勉強,の習慣がついてくる(毎日できるとは言っていない).
数学は一区切り.過去問を繰り返し解く.
制御が終わり過去問を解くが,あまり解けず.物理も同様.
講義が難しくさっぱりだった伝熱を開始.怒涛の勢いで教科書を読む.熱力はそこそこ真面目にやったから大丈夫.
熱力(含伝熱)の過去問を解く.範囲が広い.
就活勢,内部進学勢の進路が確定する中,自分だけは進路未定で焦りがでてくる.
6月:
徐々に力尽きる同僚が出てくる.
材力,教科書をざっと復習しすぐ過去問へ.カスチリアノの定理なんて習ってないんですけど(全ギレ)
その後は機械力学(含振動工学)の過去問.機構学はともかく,振動は…(察し).流体を選択した方がマシだろうか.
願書の提出期限が来月に迫っていることに気づき,大急ぎで志望理由書,研究計画書を書き,先生に添削してもらう.同時に願書作成,受験料振込.
電車の中などスキマ時間で数学の過去問を見直す.
7月:
願書を郵送で提出.
実験が立て込み,猛烈に忙しくなる.7月末は中間発表.
専門科目を中心に,解きなおし.それなりに解けるようになっており,少し安心.
8月第1週:
夏休みに入り,負荷が一気に減る.
院試後の旅行を励みに,ひたすら勉強.でも落ち着かない.
9日,10日の首都大に合わせ,数学を再調整.同時に専門科目の穴を埋める.
8月9日:
首都大の試験日.
数学のみ,たった90分の試験で終了.
1問を除き完答.
帰宅後,面接対策.
8月10日:
首都大面接日.
対策した割には大したことを聞かれず拍子抜け.
面接は5分足らずで終了し逆に不安になる.
8月11日-16日:
多分首都大受かったし,もうええか,の精神で勉強に身が入らなくなる.
ひたすら東工大の過去問を見直す.
知識不足なところは教科書に戻って復習.
8月17日:
東工大試験日.やや緊張.
午前中の数学,物理で爆死.不合格を確信する.
逆に吹っ切れ,午後の専門科目3時間耐久へ.
ん?意外と行けるのでは…?,機械力学では直前にやったマニピュレータが出たし.熱材力制御もまあまあできた.
帰宅後はひたすら酒を飲み,遊ぶ.
8月18日-27日:
まだ東工大の面接が残っているが,首都大の面接が拍子抜けだったこともあり,友人と遊んだり,旅行に行く.
面接前日に少しだけ面接対策.
8月22日:
東工大の筆記試験通過者発表.
なぜか自分の受験番号があり,ほっとする.
8月25日:
首都大の合格発表.無事合格.
8月28日:
東工大の面接日.
結構突っ込んだことを聞かれ,沈没.面接時間10分.
ちゃんと対策しておけばよかったと後悔.
9月4日:
東工大合格.
同僚が祝ってくれた.
昨年9月に外部進学を決意してから,長かった.
院試対策をする上でのアドバイス
こうして書き出してみると,
色々なことがあったんですねぇ.
今後院試を受ける人向けにアドバイスをしておくと…
1.できる限り早く過去問を入手しよう.
後述しますが,院試対策は過去問無しには成立しません.
過去問はHPや図書館にあることが多いので,早めに入手することをおすすめします.また,研究室訪問の際に解答をGETできれば,その後の対策がだいぶ楽になります.
2.問題傾向を把握しよう.
過去問を入手したら,できるだけ早く解いてみましょう.この時点では,まったく解けなくても落ち込むことはないです.解かずに眺めるだけでもだいぶ違います.
過去問を数年分解いてみると,この分野の問題が出やすいとか,この公式を使う問題が必ず出るとか,何らかの傾向がみえてきます.
傾向を把握したら,出題頻度の高い順に対策をするだけです.
3.3年生のうちに対策を終わらせよう.
上記の流れを見ればわかるかと思いますが,4年生はとても忙しいです.
比較的時間のある3年生のうちに院試対策を終わらせておくといいですね.精神衛生上でも.
4.過去問は,繰り返し解く.
はい,そのままです.解法を覚えてしまうまで,100回でも200回でも解きましょう.
5.願書作成は結構大変.
願書そのものはすぐに書けますが,併せて提出する志望理由書や研究計画書の作成は結構大変です.併願の場合は特に.6月下旬から7月上旬はこれらに時間をとられると思っておいた方がよいでしょう.
まぁテキトーに書けばすぐ終わりますがね.
6.教材の選定
教材ですが,基本的には自分が使いやすいものを選べばいいと思います.
個人的におすすめなのは,受験先の大学で使われている教科書.
これは自大の教授から聞いたことですが,院試の問題を作成する際,何を参考にするかというと,授業に使用している教科書と定期試験なのだそうです.
近年はネット上でシラバスが公開されているので,教科書を調べるのは容易でしょう.
東工大では,日本機械学会のJSMEテキストシリーズが使われていることが多いです.私もJSMEを使用し,勉強していました(制御工学を除く).他の教科書と比べ,値段も安く,おすすめです.