院試生活のあらまし(情報収集編)
前回では,進学の検討および内部進学か外部進学かについて説明しました.
学部3年の9月末に外部進学を決意したワタシ.
次にやったことは…
ズバリ,情報収集!
具体的には,
・興味のある分野の研究室(先生)をいくつか探す
・研究室が見つかったら,その研究室が所属している専攻の入試情報を調べる
の二点.それぞれについて、お話します.
・興味のある分野の研究室(先生)をいくつか探す
これについてはあまり説明することはありませんが…
大学のHP等で研究室について調べてみましょう.
最近は研究室独自のHPを持っていることも多いので,
そちらも見ると参考になります.
チェックすべきポイントとしては,
・研究内容
・外部からの学生がいるかどうか
・一学年あたりの定員(メンバ紹介のページを見れば大体わかる)
でしょうか.コアタイムの有無とか就職先,教授の人柄なんかも大事ですが,この辺は研究室訪問(別記事にて)の際にそこの学生に聞けばいいでしょう.
注意点としては,HPが数年にわたって更新されていない研究室.
1年程度であれば,最近忙しくて更新できないとか,年度末にまとめて更新するタイプの教員が管理している可能性がありますが,数年間更新がない(放置状態)場合,研究室運営に問題がある場合があります.
・研究室が見つかったら,その研究室が所属している専攻の入試情報を調べる
興味を惹かれる研究室が見つかったら,その研究室が所属している専攻のHPを見てみましょう.そのHPのどこかに「入試情報」というページがあるはずです.入試情報でチェックすべきポイントは,
・試験日程
・筆記試験科目と配点
・英語の試験の有無
あたりでしょう.時期によっては前年度の願書のPDFが残っていることがあるので,そちらも一読しましょう.
院試は学部入試とは違い,各大学院(各専攻)ごとに日程が異なるのが一般的です.そのため,日程さえかぶらなければ,国公立同士の併願もできます.ただし,一部の大学院は,他学に学生が流出するのを防ぐため,あえて他学と日程をかぶせることがあるので要注意です.
また,筆記試験科目も大学院によって異なります.同じ機械系でも,例えば東工大の場合,
数学 200点
物理 200点
専門科目(材力 機力 熱力 流体 制御 材料・加工 電気回路 信号処理 の8科目から4科目選択) 150点×4
ですが,首都大の場合は数学(配点不明)のみです.また,東大は
数学 300点
機械工学第1部(主に熱工学 流体工学から) 180点×2
機械工学第2部(主に材料力学 機械力学・制御 機械設計・生産工学から) 180点×3
となっています.
学部入試とは異なることがおわかりいただけたでしょうか.
※ここ数年,学部再編等で試験科目や時期が大幅に変わる事例が増えています.入試情報は随時チェックしておきましょう.
最後に英語の試験の有無.こちらも学部入試と異なり,試験を実施する代わりにTOEICやTOEFLのスコアシートを提出させる大学院が多いです.この辺は次回にでも.
院試の場合,志望先の試験科目を早めに把握しておくことで,試験対策を有利に進めることができます.
ビジネスは情報で制するって,はっきりわかるんだね.