院試生活のあらまし(熱力学・伝熱工学編)
新年度になりましたね.
今年の院試を受ける方は,ボチボチ勉強を開始する頃合いでしょうか.
いやーなつかしい(他人事).
今回は,熱力学・伝熱工学編(以下,熱力学).
熱力学の特徴としては,
とにかく範囲が広い
ということが挙げられます.
ガスサイクルだけ覚えとけばいいや,
とか
伝熱はとりあえず熱伝導だけやればいいか,
なんてことをすると痛い目を見ます.
過去問分析としては,
前半(問1)では,正しい用語や式を選ぶ選択肢問題,
後半(問2以降)は文字式,数値計算を伴う記述問題,
という構成です.
熱力学で押さえておくべきは,
・気体の状態変化(可逆・不可逆の違い等も)
・熱力学の法則
・エントロピーやエンタルピー等の定義
・熱機関(P-V線図やT-s線図等も覚えてしまおう)
あたりでしょうか.この他に,燃焼工学の範囲からの出題も少々あります.
伝熱工学では,
・伝導伝熱,対流熱伝達,ふく射伝熱の基礎的な知識(フーリエの法則等)
・沸騰(沸騰曲線の説明ができるように!)
・ヌセルト数,グラスホフ数等の用語
あたりは確認しておきましょう.
使用した教材は,おなじみJSME.
熱力学の方は,用語や式の導出,例題等が程よくまとめられており,おすすめです.
一方伝熱は,説明がひたすらに長く,正直読むのがツライ…
時間がないのであれば,「伝熱の基礎」といったワードで検索すると出てくる大学の講義資料を読んでみるとよいでしょう(名工大とか).